| 作品紹介『ヘアースタジオJO』 |
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| 【自然との新たな関係性をもとめて】
計画された建築は谷あいの町の一角にあり、周囲の自然の中で静かに自己主張をしているようである。この静かな多面体は饒舌には語らないものの、この場所にあって、周囲に対して挑発する箱であろうとしている。 モノリシックなその表情はまわりの風景の中にあり、独自の磁場を形成している。メタルスクリーンの表象は程よくこの建築の内部で展開される生活を外部と遮断し、建物中央にある螺旋状の階段は建築に浮遊感さえ与えている。ミラーによって取り込まれた緑は建築内部で乱反射し、拡散され、建築を希釈し、フレームを溶かす。 その結果「建築を消し、」内部空間に場の新たな関係性を持ち込むのである。書家の書がそうであるように、言語はその記号としての意味を超越し、書家の精神の表象として発せられる。建築もまた固定物であるのもかかわらず、その時の風景と対応し、また見る人の心象の所在によって、変容しつづけるものなのであろう。 |
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